アニメ『タコピーの原罪』の最終回がひどい?グロいと言われる理由は?

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アニメ『タコピーの原罪』の最終回がひどい?グロいと言われる理由は?

2025年6月にアニメ化され、SNSを騒がせた話題作『タコピーの原罪』。視聴者からは感動の声が上がる一方で、最終回に対して「ひどい」「納得できない」「グロい」といったネガティブな意見も多く見られました。

本記事では、なぜ『タコピーの原罪』の最終回がひどいと言われるのか?否定的な意見が出ている理由と、反対に肯定的に受け止めた視聴者の声、さらに筆者の考察も交えて紹介します。

目次

『タコピーの原罪』とは?

『タコピーの原罪』は、タイザン5氏によって『少年ジャンプ+』で連載された全2巻の短編作品です。ハッピー星から来たタコピーというキャラクターと、心に深い傷を抱える小学生・しずかとの出会いから物語が始まります。

表面上は「ハッピーアイテム」で人間を幸せにするタコピーの奮闘を描いていますが、物語が進むにつれ、いじめ・家庭内暴力・親の無関心・命の重さなど重すぎるテーマが次々と浮き彫りになっていきます。かわいいキャラクターとは裏腹に、社会問題をえぐるような描写が特徴的な作品です。

『タコピーの原罪』の最終回が「ひどい」と言われる理由

SNSやレビューサイトでは、「感動した」「泣けた」といった感想と並び、「なんだこの終わり方」「ひどい…」という強烈な否定の声も目立ちます。その背景には、以下のような要因があります。

根本的な問題が解決されていない

しずかが受けていたいじめや、家庭の崩壊といった問題は、物語終盤になっても根本的な解決には至っていません。

「現実ってそんなに簡単に変わらないよね」と共感する声もある一方で、「ここまで描いておいて、結局何も変わらないのか」と感じてしまった視聴者も多かったようです。

救済展開が唐突でご都合主義に感じる

ラストでは、しずかとまりなの間に小さな和解や再出発のような描写が描かれます。ですが、それまでの壮絶な展開に比べてその“希望の光”が唐突すぎて、説得力に欠けると感じる人も。

 「ここまでやって、最後にちょっとした対話だけで終わり?」という声があがるのも納得です。

感情の置き場がないまま終わる

重たい物語が続いてきた分、ラストでの感情の着地地点を求めた人も多いはず。しかし、最終回は明確な答えを提示しないまま物語を閉じるスタイルです。

その結果、「置いてけぼりにされた感じがする」「自分の中で昇華できない」という不満に繋がっています。

暗い物語に対して希望の描写が浮いてしまう

『タコピーの原罪』は基本的に救いのない展開が続きます。だからこそ、ラストでわずかな希望を匂わせる展開が「不自然」に感じられるという意見も。

「救いが欲しかったけど、そこまでの流れからすると違和感がある」という感情のズレが、多くの視聴者のモヤモヤの原因となっています。

『タコピーの原罪』が「グロい」と言われる理由とは?

『タコピーの原罪』では、物語を通してスプラッター的なグロ描写はほとんどありません。では、なぜ“グロい”と感じる人が多いのでしょうか?その理由は、精神的なグロさや社会的な痛みにあります。

子どもによる殺人や死体処理

『タコピーの原罪』では、しずかがまりなを殺害し、その後死体を処理するという、到底小学生とは思えない行動が描かれます。しかもそれをハッピーアイテムという一見無邪気な道具で実行してしまうという皮肉さも加わり、視聴者はショックを受けます。

視覚的なグロではなく、「子どもがそこまで追い込まれる状況」そのものの異常さが精神的に刺さるのです。

無関心&暴力的な親の存在

しずかとまりな、それぞれの家庭環境もまた、視聴者の心に重くのしかかります。どちらも親からの愛情が極端に欠如しており、時に暴力的で、時に存在すら無視されるような関係性が描かれます。

子どもたちが誰にも頼れず孤立し、間違った方法でしか感情を表現できない状況は、“見えない暴力”の恐ろしさを感じさせ、深く心に残ります。

被害者と加害者が入れ替わるモラルの迷路

この作品が特に印象的なのは、登場人物たちが「被害者」であり「加害者」でもあるという構造です。

しずかは被害者でありながら殺人を犯し、まりなもまた家庭環境の被害者でありながらいじめを行う加害者です。

誰か一人を「悪」と断定できない状況が、倫理の境界線を曖昧にし、見る人の価値観を大きく揺さぶるため、精神的にグロいと感じる原因になります。

「幸せになってほしい」という願いが否定され続ける

視聴者の多くは、苦しんでいるしずか達に「なんとか救いがあってほしい」と願いながら物語を追いかけます。しかし物語は何度もその希望を裏切り、むしろ状況が悪化していく展開を見せます。

光が見えたかと思えば、すぐに深い闇に引き戻される。そうした希望と絶望の反復が、視聴者の心を擦り減らし、「後味の悪さ」や「精神的なグロさ」へとつながるのです。

肯定的な意見も多数!『タコピーの原罪』最終回を評価する声

『タコピーの原罪』の最終回に対して肯定的な声も確かに存在します。

最終回を「ひどい」と一刀両断せず、考えさせられる余白が存在することを評価する声も多くあります。大人と子供で見方が変わるのではという意見もありました。

『タコピーの原罪』はなぜこのエンディングだったのか?

本記事の筆者としては、『タコピーの原罪』の最終回は“あえて視聴者に解釈を委ねる構成”だったと考えています。

社会問題に切り込みながら、あまりに都合よく解決してしまえば、それはそれで「現実離れしすぎ」と批判されるかもしれません。一方で、すべてを突き放して絶望だけを残して終われば、今度は視聴者に救いがなさすぎます。

その絶妙なバランスの中で、「小さな変化=人は変われるかもしれない」というメッセージに着地したことは、むしろ勇気ある選択だったと考えています。

まとめ

『タコピーの原罪』の最終回が「ひどい」と言われるのは、物語があまりにもリアルで痛みを孕んでいたからこそ。そして、「現実には簡単な答えがない」と私たちに突きつけてくるような作品だったからです。

しかし、そうした中にも微かな希望や変化の兆しが描かれていたことは事実。この作品をどう捉えるかは、見る人の価値観や経験によって大きく変わるはずです。

あなたはこの最終回をどう感じましたか?

この記事を書いた人

トレンドに敏感な毎日を送っている40代の主婦です!

趣味は音楽ライブやイベントへの参加、そして最新の芸能ニュースをチェックすること!

エンタメが大好きな皆さんと一緒に、楽しい時間を共有できることを楽しみにしています。

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