刑事モースは15年近くもの間ファンを虜にしてきた海外ドラマですが、一部では最終回の出来が悪いと評価している人がいるようです。そこでこの記事では各方面の刑事モースの口コミや評価をまとめたものを紹介しています。国内の評価だけでなく海外の評価も調査してみたので、日本と海外でどのように刑事ドラマの好みが分かれているのかも確認できるようになっています。
本当に刑事モースの最終回はひどいのか調べてみた
刑事モースの最終回がひどいと言われているのは、最終話であるにも関わらず主人公のエンデバー・モースのその後の様子を中途半端に描いてしまったことです。しかし、個人的には刑事モースの最終回がそれほどひどいとは思っていません。というのも元々刑事モースは、エンデバー・モースが辞表を提出することから物語が始まっているからです。つまり最初から刑事モースを視聴している人にも放送開始当初のことを思い出させるような展開になっているため、既存ファンを大事にしている演出と捉えることができると思います。
刑事モースの最終回がひどいと思われるところ
刑事モースは名作と評価される一方で、最終回がひどいという見方をすることもできます。それは最終回の展開が他の刑事ドラマでも使われている演出だということです。これは他の刑事ドラマも十分に面白いということを前提に置いた上での考えという点をご承知おきください。例えばリーサルウェポン3では、マータフ刑事が少年を正当防衛で銃殺してしまったことを苦に引退するシーンが収録されていますが、最後にはリッグス刑事から引退するとは思わなかったと言われて終わっています。
この様に暗に次回作を作るかもしれないという演出を入れているので、そんな意図を伝えるための手段がマンネリ化してしまいひどいと評価されてしまっている可能性があります。
時代の需要と変化について
刑事モースが放送開始されたのは1986年で、最終回が放送されたのは2000年なので、その間に大きくドラマや映画の需要が変わりました。そんな考えから思った演出と違ったと判断されている可能性があります。例えば刑事モースは作風として当時の社会情勢などもネタにしていることが多く、人間ドラマもありました。しかしながら、社会情勢を現代で描くには様残な制約がつき、海外には人種関連の問題も根強く存在し、あまり過度な表現や演出を加えてしまうと問題視されてしまう可能性があります。
そのため、放送開始当時の刑事モースよりも表現できる人間ドラマや社会情勢が少なくなったと考えるばきでしょう。そんな現象が刑事モース最終回をひどいクオリティにしてしまったのではないでしょうか。
2000年頃のイギリスの流行を調査した結果
2000年頃のイギリスは刑事ドラマが大流行しており、その中に刑事モースも含まれていました。同時に名探偵ポワロや刑事フォイルなど強力なライバルも存在したため、刑事モースはその比較対象にされたことで最終回がひどいと評価された可能性があります。例えば名探偵ポワロは刑事モースが最終回になってからも放映されており、多くの人気を獲得していました。
そのため、一部では刑事モースは名探偵ポワロの劣化品でひどいと評価する人もいたようです。
絶えず新作刑事ドラマが誕生するイギリスドラマ界とは
刑事モースの最終回がひどいと評価されている一方で、イギリスで新作刑事ドラマの制作が進められていました。さらに後に刑事ドラマ化する推理小説なども多数執筆され、刑事ドラマネタは飽和状態になっていたといっても過言ではないでしょう。
ちなみに2000年ごろはまだドラマやアニメのサブスクリプションサービスがなかったので、インターネットで刑事モースが視聴できるわけではありませんでした。そんな環境で刑事ドラマが飽和状態だと感じる人が出たということは、よほど当時のイギリスも娯楽手段が豊かだったのでしょう。
作品が主人公の力のインフレに耐えられなくなってしまった可能性
刑事モースのような職業をネタにしたドラマに限らず、アクション系ドラマにもありがちな作品のインフレ化に対応できなかったことで、最終回がひどいと評価されている可能性があります。代表的な例がエンデバー・モースの昇進で、最初はオックスフォード市警カウリー署巡査という肩書でした。そして刑事モースが最終回に近づくにつれ多くの人に活躍が認められ、シーズン5では巡査部長に昇進しています。
しかし、刑事モースは人間ドラマだけでなくエンデバー・モースの鋭い推理が支持されているドラマなので、これ以上昇進させると現場から遠ざかることになります。また、昇進させるとエンデバー・モースが挫折するシーンなどを描くことができず、老刑事が落ち込んでいる姿を見ることになるため、ファンもそれは望んでいないでしょう。そのため、あえて明るい未来を残せるような刑事モースの最終回にしたことで、中途半端なクオリティになってしまいそれがひどいと評価されているのかもしれません。
刑事モースの良い口コミや評判を紹介
刑事モースの最終回がひどいと評価される一方で、脚本や演出や出演者の演技を高く評価している口コミも多数存在します。良い口コミの多くは古くから刑事モースを視聴している人が多いようで、どの口コミサイトなどを閲覧しても最初から見ているという口コミが沢山ありました。その中でも特に日本の口コミで多かったのがイギリスの綺麗な街並みに対する評価です。素晴らしいと評価する人が多く、日本ではこんな絵は撮影できないとイギリスを羨ましく思っているようでした。
そんな景色で視聴できる人間ドラマは没入感も高いらしく、最終回まで熱心に毎回の放送を楽しみにしている人も沢山いたことが確認できました。
刑事モースの悪い口コミについて
刑事モースの悪い口コミで特に目立ったのは、推理シーンでいくつか論理的に間違えているところがあったという口コミです。推理ドラマや小説を読んでいる人は、なぜその現象が起きたのかを気にする人も多く、深く考えながら視聴して自分の中で推理することも多いです。
そうすることで推理への没入感を感じているため、刑事モースの推理が間違えていると途端に雰囲気を壊されてしまうのでしょう。しかも、それらの間違いは放映中に直されることがないので、視聴者だけが間違いに気づいたのに取り残されて勝手に事件を解決してしまいます。したがって、そんな状況に視聴者が置いてきぼりにされたと感じてしまうのでしょう。
まとめ
刑事モースの最終回はひどいと評価される一方で、時代の需要や社会情勢によって仕方のないと思われるところもあります。また、刑事モースは2000年ごろに放映された刑事ドラマの中でも特に人気のある作品なので、最終回に対する期待が膨らみすぎたのでしょう。それに作者が応えられずにひどいと評価されてしまっているのかもしれません。ですが2025年7月現在に視聴しても十分面白い作品なので、この記事を御覧になった人は今一度サブスクリプションなどで刑事モースを視聴してみてください。